牡蠣が“海のミルク”と言われるのはなぜ?
牡蠣はよく「海のミルク」と言われますが、それはなぜでしょうか?
卵や牛乳のように、人間に必要な栄養素をほとんど含んでいて、それだけを食べても生きていけるような食品を完全食品、または完全栄養食品と言いますが、牡蠣もそのひとつです。
三大栄養素であるタンパク質、脂質、糖質はもちろんのこと、旨味のもとになるグルタミン酸やグリシン、アスパラギン酸なども含まれています。
そして、人間の成長と健康維持のために、少しだけ、でも絶対に必要な栄養素のことを微量栄養素と言いい、ビタミン類やミネラル群がそれに当たります。この微量栄養素は、人間の身体の中では作ることができないので、飲食等によって摂取するしかありません。
牡蠣にはビタミンA・B・C・D・E、亜鉛、鉄、銅、マグネシウム、ナトリウムなどの微量栄養素もたっぷり含まれています。
そして、牡蠣はほとんどの栄養素、ミネラル、ビタミンの含有量 で牛乳を上回っています。特に亜鉛は他の二枚貝の10倍も含んでいます。まさに牡蠣は完全食品の王様です。
これらバランスの取れた豊富な栄養分と、柔らかい口当たり、口の中でとろけるような触感、乳白色のジュージーさが「海のミルク」と言われる所以です 。