牡蠣は口が堅い
英語には「as close as oyster」という表現があります。これは、「非常に口が堅い」、「口が堅くて秘密を漏らさない」という意味で、これは牡蠣の殻がとても硬くて開けにくいことに由来します。
では、なぜ牡蠣の殻は開けにくいのか?
牡蠣は他の貝と違って泳げません。 自分の居場所を決めたら一生その場で生きていかなければいけませんし、外敵に襲われても逃げることが出来ないので、敵の攻撃に備えて、殻を硬く閉じて自分の身を守る必要があるのです。牡蠣の殻を閉じる力は二枚貝の中で群を抜いて強いです。
殻を硬く閉じるには筋肉である貝柱と靭帯を力強く収縮するエネルギーが必要なのですが、 このエネルギーの元がグリコーゲンであり、牡蠣がグリコーゲンを多く含んでいる所以です。
そして、このグリコーゲンが牡蠣の旨味の秘密でもあるのです。